2月13日は旧暦の1月7日で、豊後高田の天念寺では鬼会(オニオ)が行われました。
昨日は雪が降る寒波で、仕事が終わってからも行こうかどうしようか迷っていたのですが、
女たるもの一度決めたら実行せねば!ということで、行ってまいりました
行事的には昼から行われているのですが、メインイベント(とか言っちゃっていいのかな・・・)は、日が暮れてから行われる松明を使った祭事です。
私たちは19時半ごろ到着。
19時に介錯人と言われる、祭のサポート役の人たちと僧侶が川中不動の川で禊ぎをしたらしかったのですが、これには間に合わず
20時の松明が出てくるまでじっと寒さに耐えていました。
社務所で介錯人とお坊さんが何かやってますが。。。良く見えず。どうやら「盃の儀」というものらしいです。
どこかのテレビクルーも来てました。テレビ用の照明が当たるとよく見えてよかったな(笑)
大松明が献灯されると、2本の大松明をぶつかり合わせる「火合わせ」が始まりました。
この時の火の粉の迫力がすごかったです!!
その後お堂内で勤行があり、僧侶が由緒などを話したり、お経を唱えたりしてました。
あまりにも人が多くていい写真が撮れなかったのですが、六郷満山の僧侶たちによる踊り(?)もありました。
飛び入りで一般参加者も踊ってましたー!やはり…若い人ほど覚えが良かったですね(笑)…私にはムリムリ!
その踊りのあと、鬼に扮した僧侶がお堂内で面を付け、人から鬼に成って行きます。
ここでいう鬼は悪いものの意味ではなく、鬼が災いを払う、みたいな意味があるようです。
鬼=神(仏?)、みたい。
だから僧侶なのか、と思いました。
鬼が出てくると、「鬼の目」という鏡餅サイズのお餅の奪い合いが、鬼VS参加者ではじまります。
鬼の目を取った人が鬼に「ほら~ここだぞ~!」と言って見せると、鬼が奪い返そうとして松明で襲ってきます。
そこで鬼の目を半分にして他の人にあげ、またその貰った人も「ほらほら、ここ!」と鬼にアピール。
それを繰り返してお餅をどんどん小さくして、鬼の追いかける対象を分散させます。
でもこれ、あまりにも激しいので女性・子供はダメなんです
本当にね…日頃の鬱憤を晴らしてるんじゃないかっていうぐらい激しかったです(笑)
写真では赤鬼だけしかいませんが、このあと、黒鬼も出てきてお堂の廊下を松明をもってぐるぐる回ります。
あまり火がないように思えますが…介錯人も松明を持ってて、人がいようがいまいがお構いなしで振りたくります(笑)
常に火の粉と煙は充満してて…呼吸器系が弱い方にはお勧めできません
そして、鬼による五穀豊穣と厄払いが終わると、一般参加者がお堂の中央に集まり、赤鬼・黒鬼の持つ松明で体を叩いて厄払いをします。
ええもちろん、叩かれましたよ
ああいう、竹で叩かれるのって…高校以来(笑)!!
すっごく痛かったです。。。松明だから火もついてるしね。。。
でも御利益はたっぷりありそうです
本当にね、燃えてもいい恰好しないとダメなんです
一緒に行った友達、髪が焼けました
私は帽子をかぶってたから一命を取りとめましたけど(笑)
最後、鬼がお堂から引き揚げるとお餅まきが始まりました。
お餅を多く拾うコツは…上を向かない!!下だけを見て落ちてきた餅を拾う!!デス。
お餅に炭がついてるのがわかりますか?お堂の中は炭だらけでした。
そして、何か千切れたようなお餅の方ですが、コレが先述の男性のみの参加の「鬼の目」のきれはしです。
大きなお餅を奪い合うので、こういう風に小さくなるようです。
これは私の叔父さんが介錯人だったので・・・貰えました
すべてが終わったのが23時。
松明があっても足は完全に凍ってました
今回は雪だったのであまり人が多くなかったらしいですけど…それでもお堂を人が埋め尽くしてました。
また見たいけど…あの人ゴミはイヤかな・・・。
でも祭り自体はとても興味深く面白かったです。
とても古いお堂で、周りも樹齢が何百年といった木々が茂っており、あんなに火を使って大丈夫なんだろうかと心配しましたが、介錯人やその他の実行委員の方たちのおかげで今まで何事もなく終えているんでしょうねえ。
ずっと続けてほしいですね。
さあこれで、私の1年も安泰のハズ